ITエンジニア転職サービス47社の情報開示調査(2026-08-24時点)
ITエンジニア向けの転職エージェント・スクール・フリーランス案件サービス47社の公式サイトを、トップページだけでなく求人検索の絞り込み条件・登録フォームの入力欄・よくある質問・会社概要・利用規約まで1社ずつ読み、条件がどこまで公開されているかを同じ基準で集計しました。
まとめサイト・比較記事・口コミサイトの数値は一切使っていません。当サイトの評価やランキングではありません。引用可(末尾に出典表記の例)。
この47社は、同じ種類のサービスではない
「ITエンジニア転職おすすめ◯選」という記事の多くは、求人を紹介するエージェントと、受講料が要るスクールと、業務委託の案件を紹介するサービスを、同じ表に並べています。求職者から見ると、この3つは受け取るものも、かかる費用も、契約の形も違います。まずそこを分けました。
| 種別 | 社数 | 受け取るもの |
|---|---|---|
| 転職エージェント | 32社(68%) | 担当者が求人を紹介する。求職者は無料 |
| スクール・研修つき | 13社(28%) | 学習とセット。受講料が要るものと無料のものが混ざる |
| フリーランス案件 | 19社(40%) | 雇用ではなく業務委託の案件紹介 |
| スカウト・求人サイト | 3社(6%) | 登録しておくと企業側から連絡が来る |
有料職業紹介事業の許可番号を出しているのは26社
人に仕事を紹介する事業は、職業安定法により厚生労働大臣の許可が要ります。許可番号は「13-ユ-300000」のような形で、公式サイトに記載されるのが通例です。これは書いてあるかどうかだけを見ればよく、こちらの主観が入りません。
| 状態 | 社数 | 注 |
|---|---|---|
| 番号まで記載している | 26社(55%) | 「◯◯-ユ-◯◯◯◯◯◯」の形で番号が確認できる |
| 許可に触れているが番号は無い | 1社(2%) | 「厚生労働大臣の許可を得ています」等の文言のみ |
| 公式サイトで見つからなかった | 20社(43%) | 「無い」ではなく「こちらが見つけられなかった」。調べた範囲は各社ページに記載 |
紹介を行わないスクールには、そもそもこの許可が要りません。それを混ぜて数えると、許可の要らない会社まで「出していない」側に並んでしまいます。紹介を行うと読める42社に分母を限ると、番号まで出しているのは25社(60%)です。
費用と未経験の扱い
| 項目 | 社数 | 注 |
|---|---|---|
| 求職者の費用は無料と明記 | 16社(34%) | 紹介手数料は採用する企業側が払う形 |
| 受講料など求職者側の費用がある | 7社(15%) | スクール型に多い。転職エージェントと同じ表に並べてはいけない理由がここ |
| 費用について明示が見つからない | 24社(51%) | 無料と書いていないことは、有料という意味ではありません |
| サービスとして未経験の受け入れを掲げている | 15社(32%) | サービス自身の言葉で書いている社だけ |
| 求人・事例にしか「未経験」が出てこない | 15社(32%) | 求人票のタグ・利用者の体験談・記事の見出しなど。サービスが未経験者向けだという意味にはなりません |
| 経験者向けと明記している | 1社(2%) | 実務経験年数などの条件を公式に書いている社 |
| 「未経験」の語が見つからない | 16社(34%) | 「受け付けていない」ではなく「書かれていない」 |
「未経験可」の数え方を途中で変えました(30社 → 15社)
はじめは、公式サイトのどこかに「未経験」の語があれば「未経験可」と数えていました。その数え方だと30社になります。
ただ、根拠にした文を1社ずつ読み直したところ、サービス自身が未経験の受け入れを述べているのではない文が混ざっていました。実際に出てきた形です。
| 拾ってしまっていた文 | 実際は何か |
|---|---|
| 「…新技術に積極的ベンチャー企業残業月20時間未満実務未経験歓迎女性エンジニアが活躍中」 | 求人票のタグの並び。掲載されている求人1本の条件 |
| 「旅行業界で培ったリサーチ力と英語力を活かし、未経験からIT業界へ。…フリーランス転向。」 | 利用者の体験談 |
| 「未経験からのゲームクリエイター転職成功者インタビュー」 | 記事の見出し |
| 「フリーター・既卒・未経験の就職・再就職なら◯◯」 | そのページに載っていた別のサービスの広告 |
| 「<開発未経験歓迎/第二新卒枠募集/名古屋SE>…/年間休日121日」 | 求人票のタイトル |
求人1本が未経験可であることと、そのサービスが未経験者を対象にしていることは違います。前者を後者として数えると、未経験の方が「ここは自分向けだ」と思って登録し、実際には経験者向けだった、ということが起こります。
そこで、サービス自身の言葉で述べている社だけを数え直しました。当サイトで「未経験可」と表示しているのは、この15社です。残る15社は「求人・事例にのみ記載」として、別に数えています。これは「未経験を受け付けていない」という意味ではありません。公式サイトの書き方から、サービスとしての方針が読み取れなかった、という意味です。
公開求人数は、そのまま並べられる数字ではない
公開求人数を数字で出しているのは3社です。ただしそのうち1社は、正社員の求人ではなく業務委託の案件数だったり、IT以外の職種を含んでいたり、非公開求人を含む累計だったりします。意味の違う数字を同じ列に並べないため、比較の表では2社だけを並べ、残りは理由をつけて別に出しています。
| 項目 | 社数 | 注 |
|---|---|---|
| 公開求人数を数字で出している | 3社(6%) | |
| うち同じ意味で並べられる | 2社(67%) | 正社員求人の公開件数として読めるもの |
まだ測っていないこと
測っていない項目は、この調査に出していません。0社と出すと「どこもやっていない」に見えてしまうためです。
- 求人検索の絞り込み条件(職種・雇用形態の選択肢)。まだ1社も数えていません
- 対応エリアとリモートの扱い。まだ数えていません
- 厚生労働省の人材サービス総合サイトとの突き合わせ。許可番号は公式サイトの表記を記録しただけで、実在の確認まではしていません
この調査の限界
- 公式サイトに書いてあることだけを数えています。書かれていないことは「無い」ではなく「確認できなかった」と扱っています
- 口コミ・体験談・アンケートは1件も使っていません。持っていないからです
- 確認日は社ごとに違います。各社のページに記載しています
- 種別の判定はこちらが公式サイトの記述から行ったものです。会社が自称する区分と一致しない場合があります
- ITエンジニア向けだと確認できたサービスだけを載せています。公式サイトにITエンジニア・Webエンジニア・プログラマといった語が出てこないもの、ブライダル・メーカー・コンサル・広告運用などの領域に「特化」を掲げているものは外しました。外したことは、そのサービスへの評価ではありません
この調査に入っている47社
集計のもとになっている全社です。名称順で、おすすめ順ではありません。1社ごとの公式表記・確認日・こちらが読んだページは、社名のリンク先にあります。
「公式サイト」は各社のサイトに移動します。当サイトはこのリンク経由の登録で報酬を受け取ることがありますが、掲載順や記載内容は報酬で変えていません。
条件をしぼって見る
出典:エンジニア転職の台帳「ITエンジニア転職サービス47社の情報開示調査」
https://engineer-tensyoku.com/chosa/