AIエンジニアの将来性——同じ名前が、職種と案件と絞り込みで違うものを指している

更新日 2026-09-17(読者に見える文字が変わった日。数字の確認日は本文に)・誰がどう調べているか

台帳の数字は63社の公式サイトを読んで数えたものです(2026-09-14時点)。求人票の数字や、一般に言われていることの整理は、本文でそのつど出どころを書いています。

目次
  1. 先に結論
  2. 1. 「AIエンジニア」という名前は、違う役割で使われていた
  3. 2. 職種名がAIでなくても、中身がAIの募集がある
  4. 3. 単価を公開している案件
  5. 4. サービスを運営している側もAIを前提にし始めている
  6. 将来性を自分で確かめるときに見るもの
  7. 確かめられること・確かめられないこと
  8. よくある質問
  9. 次に見るもの
  10. 近いことを書いた記事
  11. 次に見るところ

AIエンジニアの将来性は、当サイトには判定できません。将来の求人の増減を示すデータを持っていないためです。

そのうえで、確かめているうちに分かったことがあります。「AIエンジニア」という名前は、置かれている場所によって指しているものが違いました。職種の分類として置かれていることもあれば、案件1件の題名だけに出ていることも、検索の絞り込みのタグとして置かれていることもあります。この記事は、その置かれ方を原文で並べます。

先に結論

「将来性」で気になること 当サイトで確かめられたこと
求人はこれから増えるか・減るか 確かめられない。将来の増減のデータを持っていない
いま求人はあるのか 当サイトの求人票127件のうち、AI・機械学習エンジニアは4件。件数が少ないので1件で数字が動く
「AIエンジニア」で探せばいいのか その名前だけでは足りない。職種名が別でも中身がAIの募集がある(原文を下に引用)
報酬はどうなっているか 案件の単価を公開しているサービスがある(原文を下に引用)。ただし数が少なく、平均ではない

「将来性がある・ない」は、当サイトの調査結果として出せません。ここに並べるのは、判断に使う材料です。

1. 「AIエンジニア」という名前は、違う役割で使われていた

台帳のサービスの公式サイトを読むと、同じ言葉が別の役割で使われていました。原文のままの引用です(確認日は各社のページ)。

サービス 公式サイトの書き方(原文) 置かれていた場所
レバテックダイレクト 「AI・機械学習エンジニア」 求人の職種の分類
BREXA SOLVIA 「担当職種 AI・機械学習エンジニア」 配属先の担当職種の例
ランサーズ テックエージェント 「【AIエンジニア】動物病院向けの業務システム開発」 案件1件の題名
IT求人ナビ フリーランス 「AIエンジニア」(「AI」「生成AI」「機械学習」「LLM」「ChatGPT」と並ぶ) 案件の絞り込みのタグ
IT求人ナビ フリーランス 「テクノロジーの進化と共に歩む:新時代のAIエンジニア募集」 サイトの記事の題名
忍者CODE 「RAXUS AIスクール(生成AIのオンライン学習サービス)」 同じ運営会社の別サービスの案内

職種の分類として置かれているものと、案件1件の題名にだけ出ているものと、絞り込みのタグは、意味が違います。「AIエンジニアの求人がこれだけある」と読める形で公開している社は、当サイトが読んだ範囲にはありませんでした。

2. 職種名がAIでなくても、中身がAIの募集がある

逆向きのことも起きています。職種名は別なのに、業務の中身が生成AIや機械学習だという募集です。

サービス 公式サイトの書き方(原文) 職種名
ランサーズ テックエージェント 「[フルスタックエンジニア]生成AIを活用して開発プロセスを変革できるリードエンジニア募集」 フルスタックエンジニア
Midworks 「【ITコンサル】社内向けチャットボットの構想支援業務」(タグは「生成AI/AIエージェント」「上流工程」「PoC企画」) ITコンサル
エンジニアファクトリー 「【すすきの/C#/SQL】某社社内生成AIシステムの保守対応」 題名に職種名なし
社内SE転職ナビ 「【クラウドインフラ構築&生成AIアプリケーション開発】社内SEとしてクラウドインフラ環境の運用や、生成AIを活用した業務改善を行っていただきます」 社内SE

「AIエンジニア」で絞り込むと、この表の募集は外れます。逆に、いま別の職種名で働いている人の仕事にAIが入ってくることも、この書き方から読めます。

3. 単価を公開している案件

Midworksは、案件ごとに単価と勤務地を公開していました。原文のままです(確認日は会社ページ)。

案件の題名(原文) タグ(原文) 単価/月(原文) 勤務地(原文)
「【Python】AIソリューションのアルゴリズム開発」 「生成AI/LLM」「機械学習」「AIプロダクト開発」 「1,000,000~1,200,000円」 「本郷三丁目(リモート可)」
「【ITコンサル】社内向けチャットボットの構想支援業務」 「生成AI/AIエージェント」「上流工程」「PoC企画」 「1,000,000~1,300,000円」 「渋谷(フルリモート)」

これは案件の募集単価で、受け取る額でも、平均でもありません。当サイトが見たのは、確認日に掲載されていたものだけです。業務委託の案件と雇用の求人は契約の形が違います。違いはSESとは何かにまとめました。

正社員の求人の提示年収は、当サイトの求人票ではAI・機械学習エンジニア4件で、下限の中央値850万円・上限の中央値1,550万円でした(1社・レバテックダイレクト・確認日2026-08-22)。4件と少ないので、1件で中央値が大きく動きます。1件ずつの内訳は「AIエンジニアはやめとけ」の中身にあります。

4. サービスを運営している側もAIを前提にし始めている

これも「将来性」の話でよく出るので、確かめられた範囲だけ書きます。

CDBエージェント(コンサルデータバンク)は、自社の事業として次のように書いていました(原文・確認日は会社ページ)。

生成AIを前提に開発ライフサイクル全体を再設計。要件定義からコード生成・テスト自動化まで、自社実践で磨いた手法で開発の生産性を引き上げます。

同じページには「生成AI搭載の次世代ナレッジ検索サービスをリリース。AIプロダクト事業を開始」ともありました。

これは1社が自社の事業をそう書いている、というだけです。開発の進め方が変わることが、AIエンジニアの求人が増えることを意味するのか、ほかの職種の求人が減ることを意味するのかは、当サイトには分かりません。「AIに置き換わる」「需要が伸びる」といった話は、一般に言われていることの整理であって、当サイトが測ったものではありません。この記事の材料と混ぜないでください。

将来性を自分で確かめるときに見るもの

当サイトは判定できないので、判断するときに確かめるものを並べます。当サイトの整理で、調査結果ではありません。

確かめるもの どこで
その名前で、いま実際に何件出ているか 各サービスの職種で絞った検索結果の件数
名前が違うだけの募集が無いか 「生成AI」「LLM」「機械学習」のタグや本文でも探す
研究寄りか、組み込み寄りか 募集要項の業務内容の行(モデルを作るのか、使う側を作るのか)
雇用か、業務委託か 求人と案件では契約の形も報酬の書き方も違う
学ぶところから入るのか スクールの記載と、求人の応募条件を両方見る
探したいもの 台帳から
開発の経験があり、AIの求人を探す 経験者向けの転職サービス(20社)
業務委託の案件を探す フリーランス案件のサービス(23社)
学んでから入りたい スクール・研修のサービス(23社)
これからITに入りたい 未経験からITのサービス(16社)

確かめられること・確かめられないこと

確かめられること

  • 求人票127件のうちAI・機械学習エンジニアの件数と提示年収(1社・確認日2026-08-22)
  • 台帳63社の公式サイトで「AIエンジニア」がどこに置かれているか(読んだURLと確認日は各社のページ)
  • 単価を公開している案件の、掲載されていた単価と勤務地

確かめられないこと

  • AIエンジニアの将来性、求人の将来の増減
  • 各社の分類やタグの中に、求人・案件が何件あるか。件数を公開していない社は数えていません
  • 市場全体の求人数、在籍者の年収、案件で実際に受け取った額
  • 生成AIの普及が、どの職種の求人をどう動かすか

将来性を決められないことが、この記事の結論です。決められるのは、いま名前がどこに置かれていて、どういう中身の募集に付いているか、までです。

よくある質問

AIエンジニアに将来性はありますか

当サイトには判定できません。将来の求人の増減を示すデータを持っていないためです。確かめられたのは、求人票127件にAI・機械学習エンジニアが4件あったことと、「AIエンジニア」という名前が職種分類・案件の題名・絞り込みのタグという違う場所に置かれていることです。

「AIエンジニア」で検索すれば求人は見つかりますか

その名前だけでは漏れます。職種名がフルスタックエンジニアやITコンサル、社内SEでも、業務の中身が生成AIや機械学習の募集がありました。「生成AI」「LLM」「機械学習」でも探してください。

AIエンジニアの単価は高いのですか

当サイトが見た範囲では、単価を公開している案件に月100万円台のものがありました。掲載されていた募集単価で、受け取る額でも平均でもありません。件数も少ないので、これで相場を出すことはできません。

未経験からAIエンジニアになれますか

当サイトは判定できません。台帳には生成AIのオンライン学習サービスを案内している社があります。学ぶことと採用されることは別です。ほかのスクールの見方は「プログラミングスクールはやめとけ」の中身に書いています。

次に見るもの

近いことを書いた記事

同じ職種・同じ切り口の記事です。順番に意味はありません(語の近さで並べています)。

次に見るところ