エンジニアの年収 — 求人票127件を職種別に数えた(2026-09-14時点)

求人票127件の真ん中は、下限500万円〜上限800万円でした。ITエンジニアの年収として世に出ている数字の多くは調査会社の推計ですが、ここでは転職サービスの公式サイトに実際に出ていた求人票を読んで、職種ごとに提示されている年収レンジをそのまま数えました。平均値ではありません。求人票は「募集のときに提示された額」で、在籍している人の年収ではありません。件数がいちばん多かったのはシステムエンジニアの22件で、提示されていた年収は中央値で475〜800万円でした(幅は300〜1200万円)。

こちらの推計は1つも入れていません。求人票に書いてある数字だけです。

何を数えたのか

数えたもの公式サイトの求人票に出ていた職種と年収レンジの組み合わせ 127件
出どころレバテックダイレクト(1社)
職種の数2件以上あった職種 20種(120件)
重複同じ求人が別のページの「おすすめ求人」にも出ていたものは、会社名・求人名・年収が同じなら1件として数えました(2026-09-15に数え直し)
中央値件数が偶数のときは真ん中の2件の平均で、万円未満は四捨五入しています
求人票を読んだ日2026-08-22(レバテックダイレクトの公式サイトを読んだ日)

1社ぶんです。台帳63社のうち、求人票に「職種」と「年収」を並べて書いているのがこの社だけでした。他社も年収は書いていますが、職種が付いていない・転職事例の数字・広告の文言のいずれかで、同じ意味の数字ではないので混ぜていません。

調べた範囲:台帳63社の公式サイトから保存した原文(トップ・求人検索・料金・会社概要・よくある質問)を機械で探しました。求人検索の結果を1件ずつ開いて数えたわけではありません。また、ここにあるのは公開されている求人だけです。エージェントが面談で出す非公開求人は公式サイトに出ないので、範囲に入っていません。ここに出ていない社が「職種と年収を並べて書いていない」という意味ではなく、こちらが保存した範囲では見つからなかったという意味です。

職種別の年収レンジ

中央値です。平均だと極端な1件で動きます。幅は、その職種で見かけた下限のいちばん低い値と、上限のいちばん高い値です。

件数の多い職種から、求人票で見かけたレンジの中央値です。システムエンジニアの年収は22件で475〜800万円、プロジェクトマネージャーの年収は17件で600〜900万円、サーバーサイドエンジニアの年収は11件で500〜800万円、フルスタックエンジニアの年収は11件で500〜800万円、プロジェクトリーダーの年収は6件で540〜840万円、ネットワークエンジニアの年収は6件で390〜600万円でした。

件数が5件以上のほかの職種では、サーバーエンジニアの年収が6件で460〜675万円、インフラエンジニアの年収が5件で480〜650万円、組込・制御・汎用系エンジニアの年収が5件で450〜800万円でした。

いずれも求人票の提示額で、決まった年収ではありません。

職種件数レンジの中央値幅この職種の候補詳しく
システムエンジニア22件475〜800万円300〜1200万円—システムエンジニアの年収
プロジェクトマネージャー17件600〜900万円400〜2000万円——
サーバーサイドエンジニア11件500〜800万円400〜1500万円——
フルスタックエンジニア11件500〜800万円450〜1100万円——
プロジェクトリーダー6件540〜840万円420〜2500万円——
ネットワークエンジニア6件390〜600万円324〜1100万円インフラエンジニア(23社)ネットワークエンジニアの年収
サーバーエンジニア6件460〜675万円375〜1200万円インフラエンジニア(23社)—
インフラエンジニア5件480〜650万円400〜900万円インフラエンジニア(23社)インフラエンジニアの年収
組込・制御・汎用系エンジニア5件450〜800万円450〜1200万円——
フロントエンドエンジニア4件425〜900万円350〜1000万円——
クラウドエンジニア4件475〜1000万円350〜1000万円インフラエンジニア(23社)—
AI・機械学習エンジニア4件850〜1550万円600〜3000万円—AI・機械学習エンジニアの年収
テックリード3件550〜700万円500〜2000万円——
プログラマ3件420〜600万円400〜630万円—プログラマの年収
プロダクトマネージャー3件600〜1200万円450〜1200万円——
テストエンジニア・QAエンジニア2件485〜710万円420〜720万円——
ITアーキテクト2件999〜1999万円999〜1999万円——
社内SE2件520〜807万円400〜1064万円社内SE(17社)—
Androidエンジニア2件600〜921万円450〜1100万円——
ITコンサル・セキュリティコンサル2件575〜925万円550〜950万円——

この表は求人票の提示額であって、実際に決まる年収ではありません。下限で決まることも、レンジの外で決まることもあります。1件しか見つからなかった職種は載せていません(1件では幅が出せないため)。

公的統計はどうなっているか(年齢階級別)

この節だけは、こちらが数えたものではありません。厚生労働省の統計を、そのまま引いています。 求人票は「募集のときに提示された額」で、統計は「実際に支払われた額」です。別のものなので、同じ表には入れていません。

年齢階級システムコンサルタント・設計者ソフトウェア作成者その他の情報処理・通信技術者
全年齢(計)752.6万円574.1万円628.9万円
~19歳415.6万円235.5万円287.5万円
20~24歳433.2万円347.8万円375.7万円
25~29歳570.4万円469.6万円465.6万円
30~34歳680.5万円541.1万円593.8万円
35~39歳807.2万円631.4万円614.4万円
40~44歳904.4万円650.5万円706.8万円
45~49歳874.8万円738.0万円772.7万円
50~54歳851.1万円695.4万円817.4万円
55~59歳894.9万円730.8万円830.9万円
60~64歳577.3万円557.1万円445.3万円
65~69歳576.5万円607.7万円370.6万円
70歳~301.7万円354.4万円430.4万円

出典: 令和6年賃金構造基本統計調査(職種)第5表 職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)(男女計・企業規模計(10人以上)・産業計)。e-Stat 政府統計の総合窓口から 2026-09-24 に取得。
年収の出し方: きまって支給する現金給与額(月額)×12 + 年間賞与その他特別給与額。 統計そのものに「年収」という欄はありません。この式はこちらが立てたものです。

この表の職種名は、統計の分類名です。求人票の職種名とは対応していません。 参考までに、統計の全年齢ではシステムコンサルタント・設計者 752.6万円/ソフトウェア作成者 574.1万円/その他の情報処理・通信技術者 628.9万円。 こちらが数えた求人票127件の中央値は下限500万円〜上限800万円です。 この2つを引き算しないでください。母数も、数えているものも違います。

年収の交渉について、公式サイトに書いている社

相場を知ったあと「上げられるのか」を考える人のために、台帳から機械で抜き出しました。 条件は1つだけです——公式サイトの文章の中に、年収の交渉のことが書かれていること。 成果リンクを持つ37社を調べて、3社でした。おすすめ順ではありません。名称順です。

  • IT専門転職エージェント@PRO人:「業界を知るからこその、強い年収交渉は弊社の強みの一つです。安心してご入社いただける様、全力でご支援します。」
    IT専門転職エージェント@PRO人公式サイト(原文)・確認日 2026-08-22
  • IT転職エージェント@PRO人:「業界を知るからこその、強い年収交渉は弊社の強みの一つです。安心してご入社いただける様、全力でご支援します。」
    IT転職エージェント@PRO人公式サイト(原文)・確認日 2026-09-08
  • TechGo:「年収交渉成功率」
    TechGo公式サイト(原文)・確認日 2026-08-22
サービス種別未経験の扱い情報開示公式サイト
IT専門転職エージェント@PRO人
エージェント・フリーランス 未経験可 開示5/5
公式サイトPR
IT転職エージェント@PRO人
エージェント 求人にのみ記載 開示5/5
公式サイトPR
TechGo
エージェント 明示なし 開示3/5
公式サイトPR

「情報開示」は公式サイトに必要な情報がどれだけ載っていたかの指標で、サービス品質の評価ではありません(数え方)。

申込リンクありは当サイトから申し込める社(3/3社)、情報掲載のみは提携がなく公式サイトへ移動するだけの社です。掲載順は名称順で、提携の有無では変えていません。
「公式サイト」は各社のサイトに移動します。当サイトはこのリンク経由の登録で報酬を受け取ることがありますが、掲載順や記載内容は報酬で変えていません。

この3社が「年収の交渉が得意」という意味ではありません。公式サイトにそう書いてある、というだけです。 交渉の結果は約束されていません。またIT専門転職エージェント@PRO人とIT転職エージェント@PRO人は同じ運営会社(株式会社エスアイイー)です。 年収の相場(上の表)は求人票の提示額で、この3社とは関係がありません。並べたのは、読者が次に見る先として自然だからです。

勤務地で、提示額はどれだけ違うか

同じ職種でも、勤務地が変わると提示額が変わります。ここも推計をせず、読んだ求人票の勤務地をそのまま数えました。

勤務地件数下限の中央値上限の中央値
東京都95件500万円880万円
大阪府14件475万円697万円
愛知県8件475万円675万円

127件のうち127件に勤務地が書かれており、東京都が95件と大半を占めます。 神奈川県4件・福岡県3件・京都府1件・広島県1件・岡山県1件は、件数が5件に満たないので中央値を出していません(1〜4件では幅が出せないため。職種別の表と同じ決めです)。 この差は「その土地の相場」ではありません。求人票の出どころが1社に偏っているため、 地方の求人がそもそも少ないことの表れでもあります。東京都以外の数字は、件数を見てから読んでください。

1,000万円に届く求人票は、127件のうち何件か

「エンジニアで年収1,000万円」という言い方をよく見かけます。ここでは推計をせず、読んだ求人票の上限がどこに置かれていたかをそのまま数えました。

上限に1,000万円以上を提示していた求人票は、127件のうち37件(29%)でした。

上限の帯件数割合
600万円未満13件10%
600万円台〜700万円台34件27%
800万円台〜900万円台43件34%
1,000万円以上37件29%

1,000万円以上を出していたのは、次の職種でした(求人票の表記のまま・件数の多い順)。

職種1,000万円以上の件数
プロジェクトマネージャー5件
AI・機械学習エンジニア4件
システムエンジニア4件
クラウドエンジニア3件
サーバーサイドエンジニア3件
フルスタックエンジニア3件
ITアーキテクト2件
プロダクトマネージャー2件
フロントエンドエンジニア2件
Androidエンジニア1件
VPoE・CTO1件
サーバーエンジニア1件
セキュリティエンジニア1件
テックリード1件
ネットワークエンジニア1件
プロジェクトリーダー1件
社内SE1件
組込・制御・汎用系エンジニア1件

上限は「募集のときに提示されたレンジの上限」です。その額で決まるという意味ではありません。 また出どころはレバテックダイレクトの1社ぶんなので、IT転職市場全体の分布ではありません。 1件しか見つからなかった職種も、この帯の集計には入れています(上の職種別の表とは母数が違います)。

同じ職種名でも、幅がここまで違う

幅が大きい職種ほど、名前だけでは中身が決まりません。下限のいちばん低い値と、上限のいちばん高い値の差で並べました。

職種件数幅下限〜上限
AI・機械学習エンジニア4件2,400万円600〜3000万円
プロジェクトリーダー6件2,080万円420〜2500万円
プロジェクトマネージャー17件1,600万円400〜2000万円
テックリード3件1,500万円500〜2000万円
サーバーサイドエンジニア11件1,100万円400〜1500万円
ITアーキテクト2件1,000万円999〜1999万円
システムエンジニア22件900万円300〜1200万円
サーバーエンジニア6件825万円375〜1200万円

件数が少ない職種は、幅が大きく出やすい点に注意してください。5件のうち1件が飛び抜けていれば、それだけで幅は開きます。件数の多い職種の幅のほうが、数としては確かです。

1件しか見つからなかった職種は、表に出していません(Webディレクター・HTMLコーダー・VPoE・CTO・セキュリティエンジニア・ブリッジSE・アプリケーションエンジニア・データベースエンジニア)。1件では幅が出せないためです。ここに無いことは「その職種の求人が無い」という意味ではありません。

転職して年収がどう動いたか

公式サイトに転職前と転職後の年収が両方書いてある事例が16件ありました(2社)。各社が選んで載せている事例です。うまくいかなかった人は載りません。

上がった16件
変わらない0件
下がった0件
載せている社前後差
キャリアカンパニー280万円400万円+120万円
キャリアカンパニー320万円380万円+60万円
キャリアカンパニー280万円350万円+70万円
キャリアカンパニー290万円400万円+110万円
キャリアカンパニー340万円400万円+60万円
キャリアカンパニー310万円370万円+60万円
キャリアカンパニー320万円380万円+60万円
キャリアカンパニー280万円350万円+70万円
Hiraku agent500万円600万円+100万円
Hiraku agent400万円420万円+20万円
Hiraku agent300万円361万円+61万円
Hiraku agent300万円516万円+216万円

16件すべてが上がっているのは、掲載する側が選んでいるからです。この数字を「転職すれば上がる割合」として読まないでください。

サービスが自分で名乗っている平均年収

そう書いてある、というだけです。母数も調べ方も書かれていないので、社の間で比べられません。

Midworksエンド/Sler直案件が全体の約70%を占めており、利用者の平均年収は840万円※1以上
確認日 2026-08-22

数えていないこと

  • 公的統計と突き合わせてはいません。上の「公的統計はどうなっているか」は別表として並べただけで、こちらの求人票127件と同じ物差しで比べたものではありません
  • 年齢・経験年数で分けていません。求人票に書かれていないためです(上の公的統計の表は年齢階級で分かれていますが、それは統計の側の数字です)
  • 地域で分けていません。数えた求人はほぼ東京都のものです
  • 賞与・残業代・みなし残業の扱いは求人票ごとに違います。同じ「500万円」でも中身は揃っていません

次に見るもの

この数字を使って「年収が低い」「年収が上がらない」という言い方を確かめた面が3つあります。