フリーランスエンジニアの年収として出ている数字は、誰が何を数えたものか

更新日 2026-09-17(読者に見える文字が変わった日。数字の確認日は本文に)・誰がどう調べているか

台帳の数字は63社の公式サイトを読んで数えたものです(2026-09-14時点)。求人票の数字や、一般に言われていることの整理は、本文でそのつど出どころを書いています。

目次
  1. 先に結論
  2. 1. 利用者の平均年収は、そのサービスが自分で名乗っている数字
  3. 2. 注記まで読むと、何を数えたのかが変わる
  4. 3. 他社を紹介するページの数字を、そのサービス自身の数字と読まない
  5. 4. 稼働日数が変われば、年の合計の前提が変わる
  6. 5. 雇用の求人票の提示年収とは、別のもの
  7. 探すときの入口
  8. 確かめられること・確かめられないこと
  9. よくある質問
  10. 次に見るもの
  11. 近いことを書いた記事
  12. 次に見るところ

フリーランスエンジニアの年収を調べると、「利用者の平均年収◯◯万円」という数字が出てきます。先に書いておくと、当サイトはフリーランスエンジニアの年収を持っていません。数えていないためです。

当サイトが確かめられるのは、その数字を誰が出していて、何を数えたと書いてあるかだけです。この記事では、自称の平均年収の読み方を原文のまま並べます。年収が高いか低いかは、当サイトには判定できません。

案件の報酬が月額でどう書かれているかはフリーランスエンジニアの年収にまとめてあるので、ここでは繰り返しません。この記事は数字の出どころの読み方に絞ります。

先に結論

見たいもの 当サイトで確かめられたこと
フリーランスの年収 持っていない。当サイトは数えていない
「利用者の平均年収」という数字 その社が自分で名乗っている数字。母数も調べ方も、書いていない社が多い
注記に書いてあること 集計の前提が書かれていることがある(原文を下に引用)
他社を紹介するページの数字 そのサービス自身の数字ではない。見分けが要る
稼働日数 週1から週5まで区分がある。前提が違えば年の合計も違う

1. 利用者の平均年収は、そのサービスが自分で名乗っている数字

当サイトの職種別の年収レンジには、サービスが自分で名乗っている平均年収を別の表に分けて載せています。求人票の提示年収と混ぜないためです。

そう書いてある、というだけの数字です。母数が何人か、いつ集計したか、どう数えたかは、書かれていないことのほうが多くあります。社の間で比べられる数字ではありません。

2. 注記まで読むと、何を数えたのかが変わる

いちばんはっきり確かめられたのは、注記のある例です。

Midworksは公式サイトに「エンド/Sler直案件が全体の約70%を占めており、利用者の平均年収は840万円※1以上」と書いていました。この「※1」の中身が、同じページにあります(原文のまま・確認日は各社のページ)。

※1 自社調べ:2022年5月中の参画決定案件で12ヶ月稼働した場合。週3、4の案件は週5換算にて集計

読み替えると、こうなります。

注記に書いてあること 意味するところ
自社調べ 第三者が検証した数字ではない
2022年5月中の参画決定案件 ある1か月に決まった案件を対象にしている
12ヶ月稼働した場合 1年間続いた場合の計算。実際に1年続いた人の実績ではない
週3、4の案件は週5換算にて集計 稼働を週5に増やして計算し直している

「12ヶ月稼働した場合」と「週5換算」は、どちらも仮定の計算です。案件が途中で切れた場合や、週3で働き続けた場合は、この数字にはなりません。

★注記を隠しているわけではありません。同じページに書いてあります。読む側が本文の数字だけを取り出すと、前提が落ちるという話です。数字を見たら、注記を探してください。

3. 他社を紹介するページの数字を、そのサービス自身の数字と読まない

フリーランス案件のサービスの中には、他社のサービスを紹介・比較するページを持っている社があります。そこには各社の特長が箇条書きで並び、「利用者の平均年収◯◯万円」という行も含まれます。

これは、そのページを載せている会社の数字ではありません。紹介されている別の会社についての記述です。

見分け方は、その行の前後を見ることです。会社名と運営会社の説明が先に来ていて、そのあとに特長が並んでいれば、特長はその紹介されている会社のものです。ページの持ち主の数字ではありません。

★当サイトも、この形を取り違えていました。職種別の年収レンジの「サービスが自分で名乗っている平均年収」の表に、他社紹介ページの数字を、ページの持ち主の数字として載せていました。気づいた時点で、この記事に書いています。

比較記事の箇条書きは、誰について書かれているかが飛びやすい形です。数字だけを切り取らず、その段落が誰の話なのかを先に確かめてください。

4. 稼働日数が変われば、年の合計の前提が変わる

年収という形にするときは、どれだけ働いた前提かで変わります。案件サービスは、稼働日数で案件を区分していることがあります。

エンジニアデータバンクは、掲載案件の区分を「副業案件(週1〜)」「フリーランス案件(週3〜)」「転職案件(正社員)」と分け、利用のしかたの説明で「週1の低稼働案件から週5のフル稼働案件まで。自身の希望の働き方に合わせた案件に参画することができま」と書いていました。挙げられていた例は次のとおりです(原文のまま)。

公式サイトに並んでいた案件の例 稼働
新サービス開発に伴う技術支援/PoC支援 週1〜 / リモート
基幹システム刷新プロジェクトの技術リード 週3〜 / 一部リモート
toC向けWebアプリケーション開発 週5〜 / リモート

週1の案件と週5の案件が、同じ一覧に並んでいます。年収という一つの数字にまとめると、この差が見えなくなります。

月額を12倍した数字を年収として扱わない理由も同じです。当サイトはこの換算をしていません。

5. 雇用の求人票の提示年収とは、別のもの

当サイトが数えている求人票127件は、雇用の求人の提示年収です(1社・レバテックダイレクト・確認日2026-08-22)。フリーランスの報酬ではありません。

数え方の違いと、案件の報酬が月額でどう書かれているかはフリーランスエンジニアの年収にまとめてあります。

探すときの入口

いまの状況 台帳から
業務委託の案件を探したい フリーランス案件のサービス(23社)
雇用のまま条件の違う求人を探したい 経験者向けの転職サービス(20社)

確かめられること・確かめられないこと

確かめられること

  • フリーランス案件を扱うサービス23社の公式サイトに、平均年収がどう書かれ、注記に何が書いてあるか(読んだURLと確認日は各社のページ)
  • 稼働日数で案件が区分されていること

確かめられないこと

  • フリーランスエンジニアの年収。当サイトは数えていません
  • 各社が名乗る平均年収の母数・集計方法。注記の無い社については分かりません
  • 注記のある数字が、実際にどれくらいの人に当てはまるか
  • 年収が高いか低いか。当サイトには判定できません

よくある質問

フリーランスエンジニアの年収はいくらですか

当サイトは数えていません。出回っている「利用者の平均年収」は、そのサービスが自分で名乗っている数字です。注記に集計の前提が書かれている社もあり、ある1か月の案件を12か月続いた前提で計算し、週3・4の案件を週5に換算した例がありました。

平均年収840万円と書いてあれば、それくらい稼げますか

その数字には「12ヶ月稼働した場合」「週3、4の案件は週5換算」という注記が付いていました。どちらも仮定の計算です。案件が途中で切れた場合や、週3で働き続けた場合の数字ではありません。

比較サイトに載っている各社の平均年収は信じていいですか

その行が誰について書かれているかを先に確かめてください。フリーランス案件のサービスが他社を紹介するページを持っていることがあり、そこに並ぶ特長は紹介されている側の会社の記述です。ページの持ち主の数字ではありません。

次に見るもの

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