SIerから転職する人へ——転職先の4つの型と、求人票・公式サイトで確かめたこと

更新日 2026-09-25(読者に見える文字が変わった日。数字の確認日は本文に)・誰がどう調べているか

台帳の数字は63社の公式サイトを読んで数えたものです(2026-09-14時点)。求人票の数字や、一般に言われていることの整理は、本文でそのつど出どころを書いています。

目次
  1. 先に結論:SIerからの転職先4パターン
  2. 転職先ごとの提示年収(求人票)
  3. 型1: 社内SE
  4. 型2: 上流の職種(PM・PL)
  5. 型3: 自社開発・Web系
  6. 型4: フリーランス
  7. 公式サイトにある「SIer」に関する記載
  8. SIerから転職したい理由ごとに、求人で確かめること
  9. 確かめられること・確かめられないこと
  10. よくある質問
  11. 次に見るもの
  12. 近いことを書いた記事
  13. 次に見るところ

SIerから転職するときに最初に決めるのは、どの型の転職先に移るかです。SIerで積んだ経験のうち、どれを持ち出すかで、探す求人も使う転職サービスも変わります。

この記事では、SIerからの転職・独立の選択肢を4つの観点で紹介します(職種・事業の形・契約の形が混ざった分け方で、互いに重なります)。

  1. 社内SE — 事業会社の社内システムを担当する
  2. 上流の職種(PM・PL) — プロジェクトを動かす側に寄せる
  3. 自社開発・Web系 — 自社のサービスを作る側に移る
  4. フリーランス — 雇用ではない契約で案件を受ける

この記事の数字は、転職サービスの公式サイトに出ていた求人票(1社・レバテックダイレクト・確認日2026-08-22)と、当サイトの台帳63社の公式サイトの記載から出しています。SIerそのものの仕組み(多重下請けや契約の形)はSIerとは何かにまとめました。

先に結論:SIerからの転職先4パターン

転職先の型 変わること 確かめたこと 台帳から
社内SE 事業会社の社内システムを担当する。勤務場所や担当は求人ごとに確かめる 求人票の社内SEは2件だけ(年収の傾向は言えない) 社内SEの求人を扱うサービス(17社)
上流の職種(PM・PL) プロジェクトの管理・調整を担う(SIerの社内で担う道もある) 求人票のプロジェクトマネージャーは17件、プロジェクトリーダーは6件 経験者向けの転職サービス(20社)
自社開発・Web系 自社サービスの開発を目指す。Web系という分類だけでは判断できない 当サイトは自社開発かどうかを求人ごとに数えていない Webエンジニアの求人を扱うサービス(24社)
フリーランス 雇用ではなくなる。社会保険・報酬の受け取り方が変わる 案件の実物をどこまで確かめられたかは入口のページに社ごとに出している フリーランス案件のサービス(23社)

転職先ごとの提示年収(求人票)

当サイトの求人票で、SIerからの転職先になりやすい職種の提示年収を並べました。下限の中央値・上限の中央値です。

職種 件数 提示年収の下限の中央値 提示年収の上限の中央値
システムエンジニア 22件 475万円 800万円
プロジェクトマネージャー 17件 600万円 900万円
フルスタックエンジニア 11件 500万円 800万円
プロジェクトリーダー 6件 540万円 840万円
社内SE 2件 520万円 807万円

今回の集計では、プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダーの中央値が、システムエンジニアより高く出ています。ただし、職種名が同じでも求められる経験は求人ごとに違い、社内SEは2件しかなく、提示額の違う2件の間を取っただけの数字です。1社ぶんの求人票で、在籍者の年収や、転職で上がった割合ではありません。全体の数え方は職種別の年収レンジにあります。

型1: 社内SE

事業会社の社内システムを担当する職種です。SIerでは発注を受ける側でしたが、社内SEはシステムを発注・管理する側の業務が含まれることがあります。実際の担当や勤務場所は、求人ごとに確かめてください。

台帳では、社内SEの求人を扱うと公式サイトで確認できたサービスが17社あります。

型2: 上流の職種(PM・PL)

SIerで要件定義・進行管理に関わってきた人が、その経験を職種名として持ち出す型です。求められる経験は求人ごとに違うので、職種名だけで判断せず、募集要項の業務内容を確かめてください。

型3: 自社開発・Web系

自社のサービスを作る会社に移る型です。自社サービスの開発を希望するなら、Web系という分類だけで判断せず、事業内容と担当業務を求人ごとに確かめてください。当サイトは自社開発かどうかを求人ごとに数えていません。

台帳では、Web系の求人を扱うと確認できたサービスが24社あります。

型4: フリーランス

雇用ではない契約で、案件ごとに報酬を受け取る型です。雇用ではなくなるので、社会保険・税金・報酬の受け取り方が変わります。

台帳では、フリーランス案件を扱うサービスが23社あります。

公式サイトにある「SIer」に関する記載

台帳の中で、公式サイトに「SIer」に関する記載があった提携サービスです。各社が選んで載せた事例やサービス自身の説明で、当サイトが確かめた実績ではありません。また、ここに書いた記載が、上の4つの観点のどれかへの転職を保証するものではありません。

サービス 公式サイトで確認できた記載
MyVision(マイビジョン) 事例「SIerからコンサルタントへ転職」/利用者の声「SIerからコンサルへの転職でお世話になりました」
Midworks 「エンド/SIer直案件が約70%」(サービスの自己申告)/利用者の事例「10年間、正社員としてSIerで勤務」
コトラ 業界の一覧に「SIer」

SIerから転職したい理由ごとに、求人で確かめること

「SIerを辞めたい」と感じた理由ごとに、求人を見るときに確かめる項目が変わります。行き先を約束するものではなく、確認のための整理です。

辞めたい理由 求人で確かめること
客先を移る働き方を変えたい 勤務地・勤務形態(常駐の有無)
下流の工程から抜けたい 業務内容に要件定義・設計・進行管理が入っているか
提示年収を上げたい 自分の経験に対して提示される額(求人票の上限は本人への提示額ではない)
作るものを自分で選びたい 案件や配属を選べるか・事業内容

確かめられること・確かめられないこと

確かめられること

  • 求人票の件数と提示年収(1社の公式サイト・確認日2026-08-22)
  • 台帳63社の公式サイトに書いてあったこと(読んだURLと確認日は各社のページ)

確かめられないこと

  • SIerに在籍する人の年収や、転職で年収が上がった割合
  • 求人ごとの担当・勤務形態(数えていません)
  • 各社が載せている事例が、どれくらい一般的か
  • 辞めたい理由と行き先の対応は、当サイトの整理で、調査結果ではありません

よくある質問

SIerからの転職先には、どんな型がありますか

この記事では、社内SE・上流の職種(PM・PL)・自社開発やWeb系・フリーランスの4つの観点で紹介しています。分け方は重なります。移る方向によって、探す求人と使う転職サービスが変わります。

SIerから転職すると年収は上がりますか

当サイトは転職で年収が上がった割合を持っていません。求人票では、プロジェクトマネージャー17件の提示年収は下限の中央値600万円・上限の中央値900万円、システムエンジニア22件は下限の中央値475万円・上限の中央値800万円でした。1社ぶんの求人票の提示額です。

SIerからの転職に使う転職サービスはどう選べばいいですか

行き先の型で分かれます。社内SEなら社内SEの求人を扱うサービス17社、上流の職種や経験を活かす転職なら経験者向けの20社、フリーランスなら案件を扱う23社を台帳にまとめています。

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