SIerから転職する人へ——転職先の4つの型と、求人票・公式サイトで確かめたこと
更新日 2026-09-25(読者に見える文字が変わった日。数字の確認日は本文に)・誰がどう調べているか
台帳の数字は63社の公式サイトを読んで数えたものです(2026-09-14時点)。求人票の数字や、一般に言われていることの整理は、本文でそのつど出どころを書いています。
目次
SIerから転職するときに最初に決めるのは、どの型の転職先に移るかです。SIerで積んだ経験のうち、どれを持ち出すかで、探す求人も使う転職サービスも変わります。
この記事では、SIerからの転職・独立の選択肢を4つの観点で紹介します(職種・事業の形・契約の形が混ざった分け方で、互いに重なります)。
- 社内SE — 事業会社の社内システムを担当する
- 上流の職種(PM・PL) — プロジェクトを動かす側に寄せる
- 自社開発・Web系 — 自社のサービスを作る側に移る
- フリーランス — 雇用ではない契約で案件を受ける
この記事の数字は、転職サービスの公式サイトに出ていた求人票(1社・レバテックダイレクト・確認日2026-08-22)と、当サイトの台帳63社の公式サイトの記載から出しています。SIerそのものの仕組み(多重下請けや契約の形)はSIerとは何かにまとめました。
先に結論:SIerからの転職先4パターン
| 転職先の型 | 変わること | 確かめたこと | 台帳から |
|---|---|---|---|
| 社内SE | 事業会社の社内システムを担当する。勤務場所や担当は求人ごとに確かめる | 求人票の社内SEは2件だけ(年収の傾向は言えない) | 社内SEの求人を扱うサービス(17社) |
| 上流の職種(PM・PL) | プロジェクトの管理・調整を担う(SIerの社内で担う道もある) | 求人票のプロジェクトマネージャーは17件、プロジェクトリーダーは6件 | 経験者向けの転職サービス(20社) |
| 自社開発・Web系 | 自社サービスの開発を目指す。Web系という分類だけでは判断できない | 当サイトは自社開発かどうかを求人ごとに数えていない | Webエンジニアの求人を扱うサービス(24社) |
| フリーランス | 雇用ではなくなる。社会保険・報酬の受け取り方が変わる | 案件の実物をどこまで確かめられたかは入口のページに社ごとに出している | フリーランス案件のサービス(23社) |
転職先ごとの提示年収(求人票)
当サイトの求人票で、SIerからの転職先になりやすい職種の提示年収を並べました。下限の中央値・上限の中央値です。
| 職種 | 件数 | 提示年収の下限の中央値 | 提示年収の上限の中央値 |
|---|---|---|---|
| システムエンジニア | 22件 | 475万円 | 800万円 |
| プロジェクトマネージャー | 17件 | 600万円 | 900万円 |
| フルスタックエンジニア | 11件 | 500万円 | 800万円 |
| プロジェクトリーダー | 6件 | 540万円 | 840万円 |
| 社内SE | 2件 | 520万円 | 807万円 |
今回の集計では、プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダーの中央値が、システムエンジニアより高く出ています。ただし、職種名が同じでも求められる経験は求人ごとに違い、社内SEは2件しかなく、提示額の違う2件の間を取っただけの数字です。1社ぶんの求人票で、在籍者の年収や、転職で上がった割合ではありません。全体の数え方は職種別の年収レンジにあります。
型1: 社内SE
事業会社の社内システムを担当する職種です。SIerでは発注を受ける側でしたが、社内SEはシステムを発注・管理する側の業務が含まれることがあります。実際の担当や勤務場所は、求人ごとに確かめてください。
台帳では、社内SEの求人を扱うと公式サイトで確認できたサービスが17社あります。
型2: 上流の職種(PM・PL)
SIerで要件定義・進行管理に関わってきた人が、その経験を職種名として持ち出す型です。求められる経験は求人ごとに違うので、職種名だけで判断せず、募集要項の業務内容を確かめてください。
型3: 自社開発・Web系
自社のサービスを作る会社に移る型です。自社サービスの開発を希望するなら、Web系という分類だけで判断せず、事業内容と担当業務を求人ごとに確かめてください。当サイトは自社開発かどうかを求人ごとに数えていません。
台帳では、Web系の求人を扱うと確認できたサービスが24社あります。
型4: フリーランス
雇用ではない契約で、案件ごとに報酬を受け取る型です。雇用ではなくなるので、社会保険・税金・報酬の受け取り方が変わります。
台帳では、フリーランス案件を扱うサービスが23社あります。
公式サイトにある「SIer」に関する記載
台帳の中で、公式サイトに「SIer」に関する記載があった提携サービスです。各社が選んで載せた事例やサービス自身の説明で、当サイトが確かめた実績ではありません。また、ここに書いた記載が、上の4つの観点のどれかへの転職を保証するものではありません。
| サービス | 公式サイトで確認できた記載 |
|---|---|
| MyVision(マイビジョン) | 事例「SIerからコンサルタントへ転職」/利用者の声「SIerからコンサルへの転職でお世話になりました」 |
| Midworks | 「エンド/SIer直案件が約70%」(サービスの自己申告)/利用者の事例「10年間、正社員としてSIerで勤務」 |
| コトラ | 業界の一覧に「SIer」 |
SIerから転職したい理由ごとに、求人で確かめること
「SIerを辞めたい」と感じた理由ごとに、求人を見るときに確かめる項目が変わります。行き先を約束するものではなく、確認のための整理です。
| 辞めたい理由 | 求人で確かめること |
|---|---|
| 客先を移る働き方を変えたい | 勤務地・勤務形態(常駐の有無) |
| 下流の工程から抜けたい | 業務内容に要件定義・設計・進行管理が入っているか |
| 提示年収を上げたい | 自分の経験に対して提示される額(求人票の上限は本人への提示額ではない) |
| 作るものを自分で選びたい | 案件や配属を選べるか・事業内容 |
確かめられること・確かめられないこと
確かめられること
- 求人票の件数と提示年収(1社の公式サイト・確認日2026-08-22)
- 台帳63社の公式サイトに書いてあったこと(読んだURLと確認日は各社のページ)
確かめられないこと
- SIerに在籍する人の年収や、転職で年収が上がった割合
- 求人ごとの担当・勤務形態(数えていません)
- 各社が載せている事例が、どれくらい一般的か
- 辞めたい理由と行き先の対応は、当サイトの整理で、調査結果ではありません
よくある質問
SIerからの転職先には、どんな型がありますか
この記事では、社内SE・上流の職種(PM・PL)・自社開発やWeb系・フリーランスの4つの観点で紹介しています。分け方は重なります。移る方向によって、探す求人と使う転職サービスが変わります。
SIerから転職すると年収は上がりますか
当サイトは転職で年収が上がった割合を持っていません。求人票では、プロジェクトマネージャー17件の提示年収は下限の中央値600万円・上限の中央値900万円、システムエンジニア22件は下限の中央値475万円・上限の中央値800万円でした。1社ぶんの求人票の提示額です。
SIerからの転職に使う転職サービスはどう選べばいいですか
行き先の型で分かれます。社内SEなら社内SEの求人を扱うサービス17社、上流の職種や経験を活かす転職なら経験者向けの20社、フリーランスなら案件を扱う23社を台帳にまとめています。
次に見るもの
- SIerとは何か — 多重下請けと契約の形
- 経験者向けの転職サービス — 20社
- 社内SEの求人を扱うサービス — 17社
- SESから転職する人へ — 客先常駐から移るとき
- 職種別の年収レンジ — 求人票127件
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