SESをスキル不足で辞めたいとき、次に選べるのは3種類

更新日 2026-09-25(読者に見える文字が変わった日。数字の確認日は本文に)・誰がどう調べているか

台帳の数字は63社の公式サイトを読んで数えたものです(2026-09-14時点)。求人票の数字や、一般に言われていることの整理は、本文でそのつど出どころを書いています。

目次
  1. 「次」は3種類あり、受け取るものが違う
  2. 「未経験可」は2種類ある。サービス自身が掲げているのは16社
  3. 許可番号を確認できたのは43社
  4. 「社内SE」はSESから抜ける先として台帳にある
  5. 移った先で、年収はいくらで募集されているか
  6. 契約の形が変わると、何が変わるか
  7. 台帳で確かめられること・確かめられないこと
  8. 次にすること
  9. 近いことを書いた記事
  10. 次に見るところ

「SESを辞めたい。ただスキル不足で、次が決まる気がしない」——この状態で最初に困るのは、辞め方ではなく行き先です。行き先が決まらないまま辞めると、同じSESに戻ることになります。

「次」は3種類あり、受け取るものが違う

SESから抜けるときに出てくるサービスは、同じ「おすすめ◯選」の表に混ざって並んでいることがよくあります。台帳63社を種別で分けると、こうなります。

種別 社数 受け取るもの 費用
転職エージェント 33社 求人の紹介 「無料」と書いている社が多いが、何が無料かは社ごとに違う(2社は一部有料、1社は受講料あり、8社は費用の記載を見つけられなかった)
スクール・研修つき 23社 学習+就職支援 受講料が要るものがある
フリーランス案件 23社 業務委託の案件 案件による
スカウト・求人サイト 3社 企業からの連絡 費用の記載を確かめられた社と、見つけられなかった社がある

※1社が複数の種別を持つことがあるため、合計は63を超えます。

スキル不足が不安なとき、この3つは意味がまったく違います。

  • 転職エージェントは、いまのスキルで通る求人を探す道です。スキルを増やす仕組みはありません
  • スクールは、スキルを増やしてから移る道です。受講料が要るものが混ざっています
  • フリーランス案件は、いまのスキルを単価に換える道です。スキル不足が不安な段階では、いちばん遠い選択肢になります

「SESを辞めたい」で検索して最初に出てくる一覧には、この3つが混ざっています。自分がどれを求めているかを先に決めないと、比較そのものが成り立ちません。

「未経験可」は2種類ある。サービス自身が掲げているのは16社

「未経験可」と書いてあっても、サービス自身が掲げている場合と、紹介している求人や体験談の中に未経験の事例が混ざっているだけの場合があります。台帳ではこれを分けて記録しました。

台帳での記録 社数
サービス自身が「未経験可」を掲げている 16社
求人や事例に未経験が出てくるだけ 8社
経験者向けと明記 2社
記録できず 37社

この2つは、問い合わせたときの扱いが変わります。サービスが掲げている16社は、未経験を受け入れる前提で仕組みが作られています。求人や事例に混ざっているだけの8社は、たまたまその求人が未経験可だっただけかもしれません。

経験が浅い場合は、サービス自身が「未経験可」を掲げている16社から先に確かめてください。経歴の浅さを理由に門前払いされにくい、という読み方ができます。

許可番号を確認できたのは43社

求人を紹介する事業には、有料職業紹介事業の許可が要ります。台帳では、公式サイトに許可番号が書いてあるかどうかを記録しました。

  • 番号を確認できた:43社
  • 見つからなかった:20社

番号があること自体は品質の保証ではありませんが、どこが運営しているのかを確かめる手がかりにはなります。台帳では各社の運営会社名も記録しています。

「社内SE」はSESから抜ける先として台帳にある

SESの現場を離れたい人が探す行き先のひとつが、事業会社の情報システム部門(社内SE)です。台帳には、社内SE向けを名乗るサービスが、転職エージェント・スカウトの種別で載っています。求人検索の職種欄には、バックエンド・フロントエンド・インフラ・サポート・ゲーム・セールスエンジニア・PM・PLが並びます。

対応地域は東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・愛知・福岡・北海道(求人検索の勤務地欄より)。地方在住の場合は、この欄に自分の地域があるかを先に見てください。

移った先で、年収はいくらで募集されているか

「辞めたい」と思っても、次がいくらなのかが分からないと決められません。

転職サービスの公式サイトに実際に出ていた求人票を職種別に数えました。行き先として出てくる職種を並べるとこうなります。出どころは1社(レバテックダイレクト)の公式サイトだけです。ほかの会社の求人票は入っていません。「転職サービス全体の相場」ではありません。

職種 件数 年収レンジの中央値
社内SE 2件 520〜807万円
フルスタックエンジニア 11件 500〜800万円
システムエンジニア 22件 475〜800万円
インフラエンジニア 5件 480〜650万円

社内SEは2件だけで、提示額の違う2件の間を取った数字です。社内SEの年収が高いとも低いとも言えません。インフラエンジニアも5件と少なく、1件で大きく動きます。

全職種と数え方は職種別の年収レンジにあります。平均ではなく中央値を出しています。平均は極端な1件で動くためです。

これは求人票の提示額で、決まった年収ではありません。下限で決まることも、レンジの外で決まることもあります。

契約の形が変わると、何が変わるか

3種類の行き先は、契約の形が違います。ここを見ないまま動くと、同じ状態に戻ります。

いまのSES 正社員(事業会社) 業務委託
売っているもの 作業 労働 成果または作業
指示を出すのは 自社の上司 自社の上司 自分(発注元と合意した範囲)
社会保険 会社が半分払う 会社が半分払う 全額自分
働く場所 客先に常駐することが多い 自社 案件による

契約の中身と、偽装請負との境目はSESとは何かに書いています。多重下請けで単価がどう削られるかはSIerとは何かのほうです。

台帳で確かめられること・確かめられないこと

確かめられること

  • 種別(エージェント/スクール/フリーランス/スカウト)
  • 未経験の受け入れが明記されているか
  • 許可番号と運営会社
  • 費用の記載
  • 対応地域と職種(公式サイトの検索欄より)

確かめられないこと

  • 実際に紹介される求人の質
  • 担当者との相性
  • 「スキル不足」と判断されるかどうか

紹介される求人が自分に合うかは、面談で確かめてください。台帳でできるのは、その前に外せるものを外すことまでです。

次にすること

自分がどれを求めているかが決まったら、そこから2〜3社に絞れます。

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同じ職種・同じ切り口の記事です。順番に意味はありません(語の近さで並べています)。

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